令和7年度 定時総会
文/写真:関東支部長 木村 倫香
令和7年(2025年)5月31日(土)、JCD(一般社団法人日本商環境デザイン協会)の令和7年度定時総会が、大阪市中央区の「TKP本町カンファレンスセンター」にて開催されました。当日は全国各地から会員が集い、14時30分から16時30分にかけて滞りなく進行されました。
冒頭、開会の挨拶の後、議事に入り、今年度および昨年度に関する事業報告と事業計画、予算・決算に関する各種報告が行われました。各議案については事前に配布された資料をもとに確認がなされ、すべての議題は円滑に承認・了承されました。議事終了後には、毎年恒例となっている特別功労賞・支部功労賞の表彰が行われ、協会活動に多大な貢献をされた会員の皆様に、感謝と敬意を込めて賞状と記念品が贈られました。また、永年在籍会員に対する表彰も併せて実施され、長年にわたりJCDの発展を支えてきた会員の継続的な貢献に対して、全会場から大きな拍手が送られました。今回の総会は、単なる会議体としての機能だけではなく、会員同士が再会し、交流を深める貴重な場となりました。とりわけ本年度の開催地が大阪ということもあり、関西支部による周辺企画が豊かに展開され、3日間にわたって多彩な関連行事が催されました。総会前日の5月30日(金)には、有志メンバーによる「Expo 2025関西万博」現地視察ツアーが実施されました。限られた時間ながらもパビリオンの一部を巡ることができ、商環境・都市デザインの未来像を垣間見ることができる貴重な機会となりました。炎天下にも関わらず、私の歩数計では約19kmもの道のりを歩き通すというタフなスケジュールでしたが、参加者からは「非常に有意義だった」「未来に向けた刺激を受けた」との声が多く寄せられました。同日の夜には、中之島のレストラン「GARB weeks」にて前夜祭が開催され、全国から集まった会員55名が一堂に会して、美味しい料理と共に再会を祝いました。開放的な空間の中、歓談や情報交換が遅くまで続きました。特に関西支部のメンバーによる手厚い設営と案内により、終始和やかな雰囲気での交流が実現しました。さらに、総会翌日の6月1日(日)には、希望者によるオプショナリーツアーも実施されました。今回は「大阪を再発見する」というテーマのもと、大阪の歴史的な建築物を巡るツアーに加え、「大阪アート&デザイン展」を訪問。都市と文化の融合を体感しながら、視覚・感性への刺激を存分に味わう1日となりました。締めくくりには「なにわクルーズ」に乗船し、水上からの大阪の街並みを堪能。約30名が参加し、地元ならではの魅力を再認識する機会となりました。
おわりに
今回の定時総会とその周辺イベントは、ただ議事を進めるだけでなく、JCDの理念である「人・場・時間をつなぐデザインのあり方」を体現するかのような、意義深い時間となりました。万博視察やアート鑑賞、都市クルーズなど、デザインに携わる者としての感性を育てる機会を共有できたことは、今後の各自の活動にも大きな影響を与えることでしょう。このような充実した総会運営が実現したのは、何よりも開催地・関西支部の皆さまのご尽力と、全国の会員の積極的な参加の賜物です。改めて関西支部の皆様に心より感謝申し上げるとともに、今後もJCDが全国のネットワークを生かしてさらなる飛躍を遂げることを願ってやみません。