JCD Kanto Web Magazine

2024@ベトナム/ホーチミン、ミト ー 10/19~10/22

文/写真:水谷 晶人

昨年の韓国/ソウルに引き続きベトナム/ホーチミン(2日)、ミトー(1日)にて実施されたJCD関東支部研修2024概要をかんたんに振り返っておこうと思う。この原稿を書いているのがもう既に2025年の2月であるからちょっと記憶が薄れつつあるのだが……幸いFacebook個人アカウントに25個の記事を書いていたのでそれを読み返しながら少しずつ思い出すことにする。それぞれの研修先の詳細やピンポイントの感想はそのFacebook記事の写真を見て読んでもらえれば良いだろう。Facebookで「#JCDベトナム研修」で検索。※Facebookアカウントを持っていない方はこの機会にアカウント登録をしていただけたら。(台湾や長崎、韓国研修時の水谷が書いた記事も見られます。)

1986年公開(懐かしい…)

2人乗りGrab

朝ランの際に立ち寄った市中心部の「ベンタイン駅」

さてアジアでは、広州、深圳、台北、台中、香港、マカオ、ソウルへ渡航歴はあるのだがベトナムの国へ行くのは僕自身初めてであった。知っているのは北がハノイ、南がホーチミン、ぐらいであってタイやフィリピンやインドネシアの国々と何が違うかはさっぱり分からない…「ミスサイゴン」を見ていなくて、知っているのはアメリカ映画で見た「プラトーン」「地獄の黙示録」の世界感になる…

今回の渡航前にベトナム戦争について少しだけ調べ南エリアは敗戦により「サイゴン」から「ホーチミン」に都市の名称が変更になったとの事程度の知識をかいつまんだだけである。歴史的な事を語るのは僕が1番苦手にしていることなのでこの辺の考察はJCDメンバーの見識のある方におまかせすることにして僕は下記に3つの視点で自分の感じたことを勝手に書くことにしたいと思う。

【1つ目の視点/交通インフラ事情】

初日、羽田から5時間かけて「タンソンニャット空港」に到着。手配していた大型のワゴン車でホーチミン市街のホテルまで車で移動したのだがスクーターバイクの多いこと多いこと!バイクの多さは台北でも体験していたが、ホーチミンのバイクの多さ異常なのだ。1人乗り、2人乗りは当たり前だが中には3人乗り、4人乗りペットを膝の上にのせている人もいる…(3人乗り以上は違反らしいが…)年齢も若い方が多く、女性もごくスカート履いて普通の乗っている。皆なぜか急いでいて車間距離を取らずにスペースを見つけると素早く入り込む。だからいたるところでクラクションが聞こえるのである。市内には信号の無い横断歩道がたくさんあるのだがバイクが横断する歩行者を優先させることはない。車列があくのを待とうにも日中は車列があくことほぼ無く仕方なく無理矢理に進む。迫り来るバイクを睨みながら恐る恐る渡り始めるとバイク乗りの方は慣れたもので寸前のところで歩行者を上手に回避するのである。(そう、渡るこちらも同じ速度で止まらずに歩くのがコツだそうだが…それでもかなり恐怖感である。)「日本人が渋谷のスクランブル交差点でぶつからず歩くの似ているかもしれない。」こんなふうだから事故がとても多いらしく我々が行った「タンディン教会」前の横断歩道での接触事故を目撃した。横断に慣れていない観光者を避けようとしてバイクどおしが接触したようだ。幸い大けががしていないようであったが、これが日常茶飯事なのは問題であろう…ガイドをしていただいたベトナム人の「リンさん」に交通ルールは無いのか?!聞いてみると「ルールはある」との事だけれどもどうみても僕にはルールを守っているようには見えない…ホーチミンにおいての移動手段は・バス、・車、・バイク・自転車 しか無く一般市民は高価格の車は所有できずもっぱら「バイク」を乗ることになるのだ。(数十年前はメインの移動手段は自転車であった。)この問題を解決する為に日本の技術と協力により2024年12月22日に全長19.7km、14駅(高架11駅、地下3駅)のホーチミンメトロ1号線が開業。開発がすすめば10~20年後には大きな改善がみられるかもしれない。

ホーチミン街中

夜のオープンカフェ

朝ラン時に立ち寄ったLe Van Tam Parkにて

【2つ目の視点/ベトナム(ホーチミン、ミトー)の街と人の印象】

研修は実質2日半程度であった街中を歩く機会が多く街の様子を伺うことが出来た。日本に比べてベトナムの街は若い人が多い印象だ。日中見かけるバイク乗りや働いて居る方も含め年齢層が低いようだ。朝食は外食する習慣からかも、いたるかしこに小さな飲食店がとても多くあり夜のお酒の飲める飲食店やカフェの店内は多くの若者でがったがえしている。治安の悪い印象はなく町中を歩いていてとても楽しい。(とにかくバイクには気をつけて…)同じアジア人で顔の作りや背格好も近い為か、なじみやすく溶け込みやすいかもしれない。早朝に朝活(体操、バドミントン、セパタクロー)をしている人が多く居た。概ね街の方々は親切であり好印象なのだが…1つ気になった点がある。ホーチミンで1番大きなベンタイン市場を見て廻ったが周りに買い物客が大勢居る中で「若い女性店員」がスツールに座りなが平然となにやらパクパクと食べているのである…小さい頃からの習慣と言えばそうかもしれないがあの光景はあまり好きではないな…食べ物は美味しいものばかりで今回、昼食や夜食を楽しんだお店は有名店ばかりでそれはそれは美味しく楽しい時間であった☆(次回来るときがあれば市民の馴染みにしているお店も行ってみたい)ミシュランの星を獲得している 「Pho Viet Nam」で食したフォーは絶品であった。尚、ホーチミンには大人が行くディープなお店があると聞く…それはどんなところなんだろう?一方、メコン川デルタクルーズで訪れたミトーも興味深い場所であった。オプションツアーなので観光客を対象としたプログラム(現地の特産物を買ってもらう)をこなして行くのであるのだけれどホーチミンとは異なった土地の特性と文化があり上手にそれを観光にフィティングしている。短い時間で楽しめる良いツアーであった。

ロイヤルホテルサイゴン前にて

店内の動画

「WATERINA SUITES」

【3つ目の視点/ベトナム/ホーチミンの気候と街】

ホーチミンは熱帯モンスーン気候に属し一年中暑い気候だそうで、確かにホーチミンの10月は暑かった。短パン、タンクトップを持っていって正解であった。年中暑いのに「ドンコイ通り」と「レタントン通り」の交差点にあるUNIQLOにはダウンジャケットがズラリと。たくさん並んでいたがホーチミンの方には必要なさそうだ。夕刻~夜にかけて三日間とも凄い「夕立」にあった。二日目の夜の食事会の最中に雨が強くなりGrabで車を呼んだのだけれどどうやらホーチミンのタクシー配車は絶対数が足りてないようだ雨が降ると途端に車が捕まらなくなる…車からあふれた佐藤しげるさんと水谷の2人はホーチミン雨の夜をホテルまで4キロ歩くことに…テクテク半分くらい歩いたが、あまりに雨が強いのカフェで雨宿りをしてなんとか車を捕まえるのである…そんな高温多湿な気候の中で快適に過ごす方法を探っている。その象徴が「トゥーザウモット 風と水のカフェ」であろう。スチールと竹のハイブリッドで組まれた屋根(庇)を持つカフェなのであるが緻密な設計によりより自然な大きな庇をつくり風が通り抜けと水盤に依る涼しさを手に入れている。ここで飲む「ベトナムコーヒー」は格別だ。ホーチミンに来た時は必ず行ってほしい。都市部い於いては最新設備を持つ高級住宅の開発も多く進んでいてサイゴン川のうねりと川面のゆらぎをコンセプトである隈研吾氏設計監修「WATERINA SUITES」はその象徴の1つであろう。さて「3つの視点」ベトナム/ホーチミンを振り返って見たが、研修に行って帰って着た時にいつも自分に問いかける事がある。「その街に住めるか?!」だホーチミンの街はなんだか「懐かしい感じ」がして、穏やかに過ごせる環境のあり住めそうに思う。ただ…東京ようにめまぐるしく変化する街ではないのでちょっと退屈してしまうかもしれないが…行かれた事のある皆さんはいかがであろう?!最後に今回、研修をご一緒した方々に感謝したいと思います。特に木村倫香支部長、旅の準備と資料づくり、各種手配をしてくれた香野明穂さん、山岸布実さん、ありがとうございました。それではまた次回の研修にて☆

[日程]

2024年10/19(土)~22(火)、2泊4日

 

[参加メンバー]

石橋 美幸、小田 秀樹、 木村 倫香、佐藤 しげる、戸矢崎 弘美、中谷 亜紀子、星 明臣、山岸 布実、香野 明穂、浅香 友子、水谷 晶人、計11名 ※順不同

文:水谷 晶人

詳しい研修レポートはこちら

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